[ 歩いた山の紹介 ] 2012/01/02(月)
9人中6人は出町柳に集合、3人は坊村で合流。Yさんに集合場所が伝わっておらず合流に手間取りましたが全員そろって
出発。坊村では道路には積雪なし。明王院の登山口からは数センチの積雪で最初から雪を踏んでのスタートになりました。
ただし年末と思われる登山者のトレースが残っており、地面の凹凸がない分、夏山よりも歩きやすい感じでした。
出発前日の情報では、琵琶湖バレイで85cm、朽木スキー場で70cm、マキノ高原で100cm、広河原スキー場で80cmの
積雪でした。武奈ヶ岳も標高の高いところでは相当の積雪があるものと思われます。したがって参加者全員、軽アイゼンと
スノーシューまたはワカンを持参してもらうことにしていました。当日、参加されたみなさんの装備は全員スノーシュー。足も
揃って楽しめそうです。
天候はやはり雪。それもまだ登り始めなのにかなり強い風と共にバンバン雪が降っています。前日が降雪で当日は晴れ
という天気がよかったのになあ(笑)
誰がつくったのか雪だるまに見送られて高度をかせいでいきます。最初の先頭は若くて体力のあるukさんにお願いしま
した。僕は最後尾につきました。最初に隊列をつくるときに、無積雪期の山と違って2番手3番手はラッセル交代要員と
して男性が入って、その後ろに経験の浅い方を入れるように言ってたのですが、ukさん以外の男性は後ろに固まって
しまいました。途中で、tomcatさんやとっちゃんさんに前の方に入ってもらうようにしました。
途中、雪が踏みしめられたり凍ったりしている所が出てきて「アイゼン付けますか?」と聞かれましたが、「登りでは使わ
ないよ」と返事。雪に慣れてない方にはアイゼン付けずに登るのが練習になるし、慣れてる人には夏山よりも登りやすい
状態でした。
予想通りどんどん気温が下がり、風上を向いていられないような吹雪、そして突風。ハイドレーションも凍るし、トレース
もなくなりがちになってきました。先頭のukさんはペースをつくるのがとても上手で、絶えず後ろを振り向いて自分の直
後だけじゃなく、最後尾まで確認されて調整されていました。自分のペースより相当落として歩くのはかえって疲れるの
だけど。
そんなペースでも単独の先行者に追いつき、僕らのパーティの後ろにつかれました。今日の先行者はこの方だけの
ようでした。
ukさんは全然余裕そうだったけど、トレースもなくなってラッセル状況になっていたので、とっちゃんさんに先頭を交代
してもらい、ukさんに最後尾に回ってもらいました。で僕も先頭グループに。ここから冬ルートを正しく選択しなきゃいけ
ないから。「ラッセルはしんどくなるまでやらなくていいから」と言っていたので、とっちゃんさんは「体重が重いので」と
早めに交代。次は山岳会のtomcatさんにお願いしました。途中ルートの指示をしながらも、ちょうどいいペースで引っ
張っていただいて、地吹雪の様相を呈していたやせ尾根も無事にクリアし、御殿山へ続く急登に入りました。天候が大
荒れで途中で雷も鳴りだしたため、休憩もほとんど取れず歩き続けました。
「この天候でこのメンバーでは山頂はあきらめたほうがいいだろうな」と思い、全員に「御殿山で撤退を考えています。
判断は御殿山でもう一度します」と伝えました。その時点でメンバーは誰もが「仕方ないね」という顔をされていました。
御殿山までの長い登りを登っている間に、雷は遠のき、あいかわらず吹雪いていましたが空が明るくなってきました。
御殿山までの最後のひと頑張りをのりねえさんに先頭に立って頂き、10:30に御殿山山頂に着きました。
タイムリミットとしていた11時にも余裕がありますし、時々武奈ヶ岳の山頂が展望できるくらいに視界も回復してきて
いました。全員の体調を確認して「大丈夫」と判断し、武奈ヶ岳をめざすことにしました。明らかに積雪は増えてきて
おり、この先はトレースは全くなし、ワサビ峠あたりはルート上で一番積雪の深いところです。
御殿山山頂で全員にスノーシュー装着を指示。装着にモタモタしている間に、二人組の男性や途中で抜かした単独
の男性も追いつかれてきました。彼らも御殿山で撤退しようと考えられていましたが、同じように山頂をめざされると
のこと。ところが、スノーシューの準備に手間取っている私たちが出発するまで動こうとされません(笑) 確かにトレ
ースも目印も何もなくて、どこを歩けばいいのか見ててもよくわかんない。しかも雪は相当深そう(汗)
全員準備完了して、「じゃあ出発して下さい」と言っても誰も先頭に立たない。えーっスノーシューでの新雪の下りだ
よー。一番楽しい所なのに。ルートを間違えられると困るけど(汗)
そんな感じだったので、「じゃあ一番行くよ」と方角を確認して急斜面を下り始めました。すばらしい浮遊感。スノー
シュー最高!って思えるところ。登山初心者のなっちゃんも楽しそうに下ってきます。
楽しくてあっという間にワサビ峠。なんと御殿山山頂から3分でした(爆)
積雪は1mくらいです。
ここから西南稜に取り付くための急登になるのですが、藪の上に雪が積もっていて歩くと踏みぬいて腰まではまりま
す。僕がもがいている間をpeachさんがペタペタと笑いながら通過。痩せなきゃ~(泣)
登りに入って体力差がだいぶ出てきたので、先頭を行きたがってる(たぶん)、のりねえさんとpeachさんをukさんに
お任せして、僕は最後尾で遅れがちな方をサポートする事にしました。まあ、はっきり言って年齢差でしょうね。かなり
しんどそうでした。少し急斜面になるとスノーシューで登れなくなるみたいなんですね。時間をかけてゆっくり通過して
もらい、全員西南稜へ。
この一瞬だけ見事に晴れて琵琶湖まで見渡せました。稜線の先にめざす山頂が見えています。
「来てよかった」「最高や!」とメンバーの口ぐちから言葉が出てきます。ホントがんばってよかったねー。山頂まで
もう少し頑張りましょう。
西南稜全景
トップが山頂についたようです。たぶん女性二人をukさんがカメラで撮ってるところかな(笑)
寒いけどまだ少しかかるよ~ 待っててね~
少し遅れてシニア隊も無事登頂!
by けーふぁく隊長 : URL
by けーふぁく隊長 : URL
寝ぼけていてバクパパさんのブログ同様に投稿してしまいました((泣))
by てくてく : URL
けーふぁく隊長さん、はじめまして。コメントありがとうございます。よくあることなんで気にしないでください。バクパパさんともよく交流しています。武奈ヶ岳はロープウェイがなくなって、自分の足で登れる方だけの山になりました。特に冬はそれなりのスキルと体力が必要になるので登山者も少ないです。でも冬の西南稜や北稜の景色は最高です。昔はスキー場も八雲ヶ原にありましたもんね。
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バクパパさん
結構な積雪ですね!
かつて単独で1泊2日の年越し登山行ってました。
びわこバレイから縦走して武奈ヶ岳コース。
もちろん前半の縦走ルートは誰一人会うこともなく(笑)
吹雪いてくるとGPSが頼りですね。
前半ルート終盤の下りで滑落し膝の靭帯を痛め、
ロープウェー頂上まで行くのは地獄でした(笑)
今ではその登行の利器もなくなっちゃいましたね・・・
トレッキングシューズで履ける短いFUNスキーとかあると下山は一気ですね輪エアそんなの無いのかなぁ。
代わりに登りがきついですね(爆)