[ 歩いた山の紹介 ] 2011/05/05(木)
ピラタスロープウェイを降りると坪庭が広がり、軽装な観光客がいっぱい。すぐに縞枯山荘がありました。
最初のピークの縞枯山が見えています。雪が出てきました。この時期の雪はしっかり締まっており、登山道はさらに固い雪面になっています。滑りやすいのでて軽アイゼンを装着して登ります。娘の朋花はアイゼン歩行は2回目です。
ほどなく縞枯山山頂に到着。大人の登山者と抜きつ抜かれつなので、朋花よくがんばっています。
茶臼山山頂
登山道をはずすと時々ずっぽりとはまります。
高見石小屋に到着。chicoちゃんから「一度泊まってみたい山小屋」とのリクエストでここに決めました。ランプの小屋として有名で、星が見える日は天体望遠鏡で観測もできるそうです。
2階の大部屋が開放的でいい感じ。お客さんもそんなに多くなく、ひとり布団1枚で悠々と寝られました。
高見石小屋の夕食とランプ
朝、4時頃にそっと起き出して、高見石の展望台まで登って日の出を見ました。曇っていて完全ではありませんでしたが朝焼けがきれいでした。雲の間から太陽が出るまで小一時間、一人でボーっとしていました。少し風があり肌寒いですがどうってことありません。北西方向を向いてそっと手を合わせました。いろんな思い出に浸っていると・・・
その北西方向(小屋の方向)から朋花とchicoちゃんが登ってきました。そうだ、前を向いてしっかりしなきゃ!
もうとっくに陽が昇っています。
今日は軽く2つのピークを超えて中山峠を下るだけの余裕の日程。子連れの場合はこのくらい余裕がないと何かあった時に困ります。「中山峠まで来て余裕があれば天狗岳に登ろう」と打ち合わせしてたのに・・・
朋花「しんどいしイヤ~」
chico「見るだけでいいわ~」
誰だよ、こんな子に育てたのは!(笑)
天狗岳登山はあきらめて、中山のピークから素晴らしい天狗岳の姿を眺めて休憩、峠からすぐの黒百合ヒュッテの前で持ってきたヒップソリで遊びました。これはこれですごく楽しい(笑)
思わず夢中に。でも、キックステップでないと登れないものすごい急斜面で、固く締まった雪なので、想像以上のスピードが出て、まるで滑落です(汗)
さあ、中山峠からの下りです。この100mほどが核心部でした。大人でももたもたする人が出る急斜面で滑落しやすいところです。歩き方を朋花に教えて慎重に。まあでも怖がらずに楽しそうに下ってきました。
あともう少しで安全地帯です。
先月の初めにも朋花とここまで来て1泊して帰ったしらびそ小屋に到着です。雰囲気のとってもいい小屋です。今回は親父さんがモデルになった本「花守記」を読んできました。小屋番の仕事の大変さや、親父さんの若かりし頃の思い出、そして三代目の成長物語など、なかなかドラマチックでよかったです。
そのしらびそ小屋で10年少々前に「看板娘」だったらしいchicoちゃん。毎年、ここに来るのを里帰りのように楽しみにされています。昨年も山仲間とともに3月末に一緒に登ってきました。しらびそ小屋に来るとchicoちゃんは「小屋の人」になってしまってちょっと寂しいですけど、みんなに可愛がられ、親父さんにいたっては子どもか孫かというくらいのできあいぶりです。これはこれでかわいい(笑)
わが子の朋花はというと、リスだ犬だと大喜びで小屋の周りを走り回っています。先月来ているので勝手知ったるものです(笑)
犬の大好きな朋花。でも事情で家では犬は飼えません。吉の散歩をchicoちゃんといっしょにさせてもらって大喜び。たかが「犬の散歩」なのですが、子どもにとっては夢がかなった時間なんです。帰ってきて学校で発表する「連休中で一番良かった事」の作文では「吉の散歩」と題がついていました。「八ヶ岳」とか「山登り」とかのキーワードはつかないのね。
夕食準備の様子。しらびそ小屋の夕食。小屋のおなじみさんが差し入れてくださった日本酒。おいしくいただきました。
朝はリスの餌台にカボチャの種の餌やりをさせてもらった朋花。その餌をおいしそうに食べるリスを窓越しに見ながら、僕らも朝ごはん。薪ストーブで焼いたモーニングトーストを目当てに登ってくる人も多いみたいだけど、僕はここの朝食はこの和食がいいわあ。何といっても、毎回大鉢で出てくるすりおろしたとろろがおいしくてたまらない! とろろに大根おろしや日本酒やいろいろ入っているそうです。ごはんが何杯でもおかわりできちゃいます。
親父さんと記念写真を取って下山。稲子湯で汗を流してローカル線に乗って車を駐車している茅野駅に向かいました。
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