[ 歩いた山の紹介 ] 2010/04/11(日)
最初の林道では陽が差す時もあり、天気は曇りに時々小雨が混じる程度。春のお花がすでにいっぱい咲いていました。写真右は一面に咲くトクワカソウ!
林道終点で雨具を脱ぎ、登山靴から沢靴に履き替え。さあ、森の中へ入りましょう。せっかくですからこはるさんに読図しながら先頭を歩いてもらいましょう。
林道から峠を一つ越えてわずか10分で目の前に広がる原生林の景色。櫃倉谷の魅力ですね。中ノツボ出合の堆積地です。
櫃倉谷は渡渉が20回以上。沢靴なのでどんどん水の中を歩きます。この時期からもう沢歩き
雨の日に歩くと苔がエメラルドグリーンに光ってます。
櫃倉谷で一番大きいトチの木です。こはるさんが通りかかったところを撮りました。
「雨宿りの木」と呼ばれているトチの木。こちらも大きい。
谷を上流へ歩いて標高が上がってくるとガスに包まれてきました。写真左は滝の高巻きのところ、右は権蔵谷にはいったところ。ガスが出てくるとムード満点の幻想的な景色。いいねえ。
「ホワイトアウトだ!」「どうせ展望ない山だから」
この2人にはせっかくの演出も意味なし
滝が2つほど。一つ目は難なくクリア。2つめはこはるさんが左横からとりつくも土がずるずるで登れず巻くことに。僕は水中にホールドを見つけて右から登りました。
大きなサルノコシカケ。どのくらい大きいかと言うと・・・こはるさんのお尻が乗るくらい(爆)
河童の腰かけとか突っ込みはいらんからね
源頭をつめあげて権蔵坂に。ふざけながらもハイペース。ここで今日初めての休憩。雨が降っているので杉の木の下で雨宿りしながらお昼ご飯。沢靴を登山靴に履き替えます。乾いた靴下が気持ちいい!
ここからの長い尾根歩きが今日の課題。尾根が複雑で迷いやすいところです。ガスもいい具合に出ていてあたりの展望はありません。登ったり下ったりの繰り返し。でも自然林の尾根は色んな木に囲まれていて大きなブナも芦生杉もあって最高です。
いいなあ、いいなあと歩いていたら、迷いました!
ここって、前もその前も、もっと前も迷ったところだ。
気をつけなあかんと思ってたけどやっぱり迷った。
こはるさんに先頭を歩いてもらっていたけど、僕も地図とコンパスを持って、時々こはるさんの横に出て進路を確認しながら慎重に進んでいたのだけど失敗。
あっちウロウロ、こっちウロウロして地形の確認。
「あれ?今どこにいるの?」
「さっきのコルまで戻ろう。現在位置のわかるとこからやり直し」
なるほど、尾根が広いから最低鞍部も1ヶ所じゃないんだ。だから方向が合わなくなったんだ。原因が分かればリカバリも簡単。先に行きましょう!
若丹尾根から中山谷山の分岐を経て三角点のある山頂へ。近くの水たまりでは大量のヒキガエル。春ですねー。
地図を真剣に読むこはるさん。中山谷山から先の尾根は僕もはじめて歩きます。二人とも本気モード
かれた笹の藪をこぎ、巨大な芦生杉を見ながら「次右」「左に尾根が見えるはず」「小さなピークに気をつけて」と声をかけながらオクノタンまでの長い尾根歩き。
やはり遠かった。やっと到着したオクノタンの山頂。少し先の尾根上にとても広い開放的なところがあり、きれいなところでした。ほとんど人も歩かないらしく、地面はふかふか。踏み跡も時々出てくる程度。
16時過ぎ、急斜面をこけながら下って、やっと山の家と駐車場が見えてきました。狙い通りの尾根をちゃんと下れていたようです。ところがシカ除けネットが張り巡らされていてまっすぐに下りれない
民家の間のすきまからなんとか下山。本日最大の難所でした。
咲いていた花たち
▲イワナシ ▲トクワカソウ(イワウチワ)
▲ミヤマキケマン ▲ミヤマカタバミ
▲タチツボスミレ ▲キンキマメザクラ
▲ショウジョウバカマ(オレンジ) ▲ショウジョウバカマ(ピンク)
▲キブシ ▲オオイワカガミ
▲ヤマエンゴサク ▲トクワカソウ
▲タムシバ ▲コバノミツバツツジ
▲トクワカソウの群生
こんなに咲いてくれてテント泊イベントまで持つのだろうか?
これから4月末にかけてフデリンドウやリュウキンカ、ニリンソウも咲いてくるので楽しみです。
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