[ 歩いた山の紹介 ] 2010/06/19(土)
須後で全員集合して簡単な自己紹介のあと、歩き始めの林道です。今日のルートは最初に1時間、最後に3時間半の林道歩きがあります。単独の時はできるだけ林道を避けて山の中を藪をかきわけながら歩くので、長い林道歩きは久々でした。参加された方どうしがお話して仲良くなるための時間でもあります。
今日はモリアオガエルの卵をいっぱい見ることができました。場所によっては一ヶ所に鈴なりに多くの卵があります。林道終点地点でも見つけてみんなで観察会。林道にはウツギ、タニウツギ、コアジサイの花がたくさん咲いていました。
登山靴から長靴や沢靴に履き替えて最初の渡渉。いつもより水深が深いので、この1回目の渡渉でバランスを崩したり、長靴を水没させて水が入った方続出。一度水没した方は開き直られて、その後の渡渉では水没に気にせず歩かれていました。やっぱり沢靴がいいですね。
横山峠を越えるとブナとトチの森。中ノツボ合流地点で景色は一変します。「ワーすごい!」と口々に歓声。僕は先日植えたミズナラの苗の様子を観察してきました。
何度か渡渉を繰り返し、目の前に突然大きな木があらわれます。櫃倉谷で一番のトチの木です。「樹齢何年やろ~」
「雨宿りの木」と呼ばれているトチの木です。雨が降っていたらホントに雨宿りしようと思っていました。
流れる水は大雨の後にもかかわらず、濁りのない透明な水。かずこさん夫妻は登山道を行かず沢の中をどんどん遡行されていきます。水の中が気持ちいい季節ですね。
ルート上で一番の難所。距離は短いですが滑りやすい岩場をトラバースしなければなりません。あたらしいロープがフィックスされていました。足を滑らせて落ちるとここはちょっと危ないです。全員無事通過。
もう危険ポイントはありません。権蔵谷出合を越えた広場でお昼ご飯。心配した雨は降らず、ゆっくりお湯も沸かして休憩できました。昼休みに地図読み講習会も開かれていたようです。僕はかずこさん夫妻と次の山の計画を練っていたので参加せず。そういえば、権蔵谷から2人組の方が下ってこられていました。こんな天気の時に山に入るなんて僕らだけだと思っていましたが、同じような方がおられるんだなあと感心しました。
上流に行くにしたがって櫃倉谷の様相も変わってきて流れが細くなり、源流の雰囲気になります。このあたりの景色もいい雰囲気です。
何年か前に倒壊した櫃倉谷のシンボルだった巨大なミズナラもすでにかなり朽ちていました。(maririnさん撮影)
源流部で谷が1:1で分かれている地点で登山靴に履き替え、すごい急登に取り付きます。標高差120m程度で10分くらいの一気登りですが、我慢大会のようになります。写真では高度感が出ませんが、ま下を写すような角度で撮影しています。
林道に到着して噴き出した汗をぬぐって息を整えるために休憩、林道は風通しがいいので風に当たるといい気持ちです。少し行くと枯れたミズナラの巨木にツルアジサイが花をいっぱい咲かせていました。みんなで撮影会。
左はツルアジサイの白い花、右はコアジサイ。梅雨の森歩きの季節にはこんな花が迎えてくれます。
下山途中にショートカットに失敗してザイルを出すハプニングがあったり、とてもおいしい湧水のポイントでみんなでコーヒータイムを楽しんだりしました。雨が降らなくてよかったねー。
下山後、いつもの河鹿荘のバラ風呂で汗を流し、出町柳で解散後、残った9人で居酒屋で反省会を楽しみました。
原生林の規模として、芦生は西日本で第二位、1000mの標高に満たない原生林は全国で芦生だけです。芦生原生林の貴重な自然を次の世代にそのまま渡せるように多くの方に関心を持っていただきたいと思っています。芦生の良さを知っていただくには、自分の足で歩いてもらうのが一番です。これからもいろんな季節にいろんなルートで企画したいと思いますのでまたよかったら来てください。
参加していただいたみなさん、思い出に残る1日をご一緒いただき、どうもありがとうございました。
by june : URL
by てくてく : URL
juneさん、はじめまして
前日の深夜に大雨が降ったので一時的に水深が上がっていました。最初の横山峠に登る前の渡渉が一番深いので大方の方はそこで浸水されていましたが、大丈夫な方もおられましたよ。毎回違う景色と感動が得られる櫃倉谷へまた訪ねてみてください。
by さむ : URL
こんにちは。てくてくさんのブログにリンクを張らせて頂きました。いつも娘と歩くので(最近は一人もちらほら)特に子連れ系の記事を参考にさせて頂いてます。
子連れ以外の記事も「いいなぁ」と思いながら見させて頂いています(笑
娘と比良でテントも出来たので次はもう少し高い山(白山とか?)を企てているのですが遠いのでまず敷居が高いですね。芦生も行きたいです。
どうぞよろしくお願いします。
by てくてく : URL
さむさん、こんにちは!
ブログ拝見しました。
娘さん、比良テント泊、よくがんばられましたね。
年齢の割には背が高くて新しいザックで戦力になりそうですね。うちの子はちびっ子でその歳の時はまだ10ℓ程度でした。
これからがたのしみですね。
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はじめまして。
櫃倉谷は以前一度行ったことがあります。流れを渡渉しながら谷を探検するように歩いて行くのはとても新鮮でした。わたしが行った時よりもずっと水かさが多かったようで、いっそうスリリングな谷歩きだったと思います。また、訪ねてみたいです。
これくらいでも、膝までの長靴で、気をつけて歩けば、行けるでしょうか? 最後まで濡れずにすんだ方はおられたかしら。