[ 歩いた山の紹介 ] 2009/11/08(日)
古屋に駐車して歩きだし、すぐに林道からはずれて尾根に取り付き。この尾根は春に歩いているメグちゃんに先頭をお任せしました。自然林の間を縫うようにかき分けかき分け、高度を上げていきます。尾根は風も強いのですでに落葉している木が多かったですが、それでもナラやカエデの黄葉を楽しめました。
この時期は、人間のわずかな踏み跡も落ち葉にすべて覆い隠されてしまいます。歩くたびにカサカサと落ち葉を踏む音、人間に踏み固められていない地面のふわふわとした感覚を楽しみながらつらい登りをがんばりました。
県境尾根で休憩後、岩谷の源頭めざして、尾根上からは崖のように見える急斜面を立木につかまりながら一気に下ります。ここの下降ポイントを見極めるのが今回のルートで難しいところだと思います。変なところから降りるとホントに大変なことになります。
ここから僕が先頭に立ち、最後尾は今回初対面ながら、体力ありそうで面倒見のよさそうなしもっちにお願いしました。
こういうとんでもない下りでは、バランスの悪い方や怖がりな方がおられると大変なんですが、さすがにみなさん「中級コース」に申し込まれる方ばかり、下から安心して「悲鳴」や「尻もち」をながめていました。
岩谷源流に下り立つと景色が一変しました。朝の陽ざしを浴びて黄金色に輝く谷に歓声があがります。大きなトチの木やミズナラ、カエデの黄葉が見事でした。ブナは一足先に落葉していました。
次々に変わる景色、写真を撮りながら谷を下ります。大きなカツラの木があり、独特の砂糖菓子のような甘い香りが漂っていました。
右に左に渡渉しながら歩きやすいところをみつけて進みます。滑りやすい石伝いに流れを飛び越えたり、急斜面のトラバースもありました。
由良川本流の出合には11時35分に到着。靴を脱いで渡渉して岩谷出合の素敵な広場でお昼ごはん。大きなトチの木の前で記念写真。ここで単独の登山者の方にお会いしました。人に会ったのはこの方だけでした。
ゆっくりお昼の休憩ができたので、みなさん思い思いに撮影したり、寝転んだり、コーヒーを入れたりしてすごされていました。ここでテント張ったら気持ちいいでしょうね。
昼からは本流沿いの登山道跡を歩きます。このルートは中山まで続いていますが、整備されておらず、倒木や山から崩れてくる土で、いたるところで寸断されており、以前のルートを知っていないとたどることはできません。最近出版された芦生のガイド本や例の登山地図にも実線ルートのままになっていますが調査されずに掲載されているのでしょう。
実際に歩いてみると、山から崩れた土砂で登山道が埋まった急斜面を眼下30mほど下に本流を見ながら、トラバースするところが何か所もありました。こけたら本流までつかまるものは何もありません。
いやあ、pechさんがそこで滑って落ちかけた時は冷や汗が出ましたよ。
無事にスケン谷出合について再び靴を脱いで渡渉。もう慣れたもんでみんな揃って渡りました。
芦生の中でも特にお気に入りの場所にみなさんをご案内。トチの大木がいっぱいある広場です。ちょうど黄葉もピークの用でいいときに来ることができました。みんなシャッター押すのに夢中でなかなか出発できませんでした。
スケン谷を上流へ遡行、20mの大きな滝は安全に巻き道を選択。一般的には左へ行かれることの多い二股は右を選択し、谷が大きく方向を変え、尾根と並行するあたりで、時間短縮のため適当なところから県境尾根めざして直登しました。朝の激下りに負けない激登りで立木をつかんで体を引き上げるようによじ登ります。ここが一番しんどかったでしょうか。今日あたり、上半身筋肉痛の方が多いかも。
下山は、僕が何度も迷っている地図読みの難しい水道施設に降りる尾根。途中3ヶ所ほど尾根の分岐があるのですが、樹林に視界が遮られて尾根の分岐だと気づかずに歩きやすい間違った尾根で下ってしまいやすいのです。
この尾根を「地図読み」と「藪こぎ」サークルのメンバーであるこはるさん、みかんさん、たるるさんの3人に先頭をお任せ。相談しながら進まれますが、やはり難しかったようです。ここでは、地図、コンパス、高度計の3点セットを上手に使うと間違わずに下りられます。当然GPSは反則です
16時15分、明るいうちに事故なく無事に下山できました。11人のメンバーはこのあと出町柳で解散、希望者だけで居酒屋に打ち上げに行きました。打ち上げの参加者は13人
なんと全員参加。さらに山に参加できなかったひよこさんと尚加さんも合流。楽しく飲んで解散しました。参加していただいたみなさん、お疲れ様でした。みなさん健脚でリーダーは何の苦労もしなくてすみました。しもっち、うらんさん、ginger teaのゆかさんは初対面でしたが、芦生はいかがでしたでしょうか。よかったらまた行きましょう。
カットビーさん、朝の出町へのお見送りありがとうございました。
山平さん、今回も神戸から車を出していただいてありがとうございました。
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