[ 歩いた山の紹介 ] 2009/01/02(金)
12月28日の蛇谷ヶ峰の雪もすごかったけど、それを上回る雪。
第一、坊村までの道路が大変。そこら中で車線をふさいで車が立ち往生してるは、我がタウンエースもスタッドレスだけど時々スリップ。あわてて4WDに。道路では除雪車総出動。除雪していない坊村駐車場になんとか入れて9時10分に登山開始。
今日は全員スノーシュー装備。maririnさんは、スノーシューをはじめ、冬用登山靴、冬用ザック、冬用ハードシェル上下など冬山装備一式新調されての参加。スノーシュー初体験とか。
取り付きの登りからいきなり膝くらいの雪をズボ足で登る。
雪の多い時期の武奈ヶ岳を登るためには、最初からスノーシューをつけたらあかんのです。できるだけズボ足で高度を稼いで、できれば御殿山あたりで装着しないと山頂まで体力が持たないのです。
トレースは僕らの直前に駐車場を出られたオレンジ色のレインコートのおじさんのみ。スノーシューもワカンもなしでのトレースが続いていました。楽だけど、この雪でズボ足では限界や。僕らは早々に山頂をあきらめて時間を区切って「行けるとこまで」を目標に切り替えてスノーシューを装着。先頭を交代しながらオレンジおじさんのトレースを追います。
蛇谷で深い新雪のラッセルを体験したまよさんはもちろん、初スノーシューのmaririnさんにも、容赦なく先頭ラッセルしてもらいます。だってこれやらないと、来た意味ないもん。もちろんちょっと体験してもらったら交代。ふかふかの新雪で1m以上あるからラッセルは大変でしょ(笑)
そうこうしている間に上からオレンジおじさんが下りてこられました「ラッセル限界なので帰ります」と。
「先頭代わりますよ。よかったら後ろからどうぞ」と4人の隊列に。さらに下から2人加わって最大時は6人の隊列になりました。でも先頭はスノーシュー履いている僕ら3人のみ(笑)。後ろは寒いぞー!(爆)
先頭ラッセルのまよさんがもがいています。後ろからmaririnさん。
この時期はふかふかの新雪なのでスノーシューでも沈む沈む。これが2月頃の締まった雪になると沈まずに雪の上を歩けるのだけど、今の時期は仕方がない。ガンバレ!
どうしてもまよさんが進まなくなったと交代を要請。僕が先頭に。深いけどまだ進める深さ。なぜ僕が進めるのか、まよさんは不思議そうでした。スノーシューの性能の違いかと言われましたが、たぶん歩き方の慣れだと思うんですけどねー(笑)
今日は天気が悪いので登り始める時に「12時になったらいったん止まって、その後の行動を判断する。長くとも13時には行動を打ち切って下山にはいる」と相談して決めていました。その12時になりました。
「このペースでは御殿山も無理」との判断で、このあとのルートが冬道の吹きっさらしの尾根になることも考え、まだP846を超えた平坦地のとこですが、ここで引き返すことに決定しました。
一緒に歩いていた3人の方も引き返すことにされました。
吹きっさらしの吹雪の中を下り、早く風の防げる樹林帯の平坦地まで戻ってお昼ごはんにしましょう。今日はガスストーブでカップラーメン。いつもの煮込みうどんにしようと朝に行った24時間スーパーはお正月休みでした(泣)
maririnさんはガスストーブも初使用とか。同じくカップラーメンでした。サーモスにお湯を持って来られており、雪を溶かしている僕なんかよりもずっと手際よく準備されていました。
まよさんは、定番の棒ラーメン、ゆで卵付きでした。冬にめっぽう弱かったはずのカセットガスのストーブでしたが、中のガスを変えると冬でも大丈夫になったそうです。
3人で踏み固めて風除けのくぼ地に入ってお昼ごはんを食べているときに、まだお二人が登って行かれましたともに単独の方で、一人目が長靴おじさん、二人目が12本爪アイゼンおじさんです。このお二人は、僕たちがゆっくりお昼を食べて下山するまでの間には下りてこられませんでした。あの時間からどこまで行けたでしょうか。
坊村への下りは毎回、急斜面の長い下りとなり、いいかげんしんどくなるのですが、スノーシューでの下りは快適です。というか駈け下りられます。それもルート関係なしにどこでも雪に飛び込むように歩けます。これは快適。最初怖がられていたmaririnさんも「トレースのない所を下ったほうが楽」と樹林の間を自在に降りられます。これもスノーシューの醍醐味ですねー。
そんなんで、14時過ぎに全員無事に下山。目標の3分の1も行けてないけれど、あの雪で、3人のラッセルではしんどかったです。今度は10人くらいのラッセル隊でリベンジしたいものです。
昨年の1月2日も単独で挑戦し、雪は今年よりも少なかったですが、御殿山以降のラッセルに苦しみ、山頂まで300mで撤退しました。昨年に続いて今年も撤退。1年のスタートとしてはどうなんでしょうねー)汗)
その冬一番の新雪の大雪の時に、武奈ヶ岳の頂上をいつか踏んでみたいものです。
by 秋の山 : URL
by てくてく : URL
12/28といえば僕らは蛇谷ヶ峰に登っていました。帰りに坊村の公衆便所に寄ったので下山されてきた方から武奈方面のお話を聞きました。御殿山が全パーティの最終到達地点だったみたいですね。お疲れ様でした。
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12/28 武奈ガ岳を目指すも撤退しました。
12/27の豪雪の翌日です。薄暗い6時30分から登山開始しました。最初
の登りはトレースがありましたが、尾根に乗るとトレースなし。
尾根の西側はアイゼンが効きますが、吹きだまりで膝を越える新雪。
なんとか夏道との合流地点まで3時間で到着。
なんとここで宴会をしたであろう踏み固められた広場がありました。
その先トレースなし。御殿山ののぼりへ突入。胸まで新雪がきます。
スコップラッセルでないと絶対前進不可能の状態でした。
3回ほど突入して 雪と戯れ 20mほどトレースをつけ 完全燃焼したところで
大阪の単独行さん登場。ものすごい馬力で進んでゆかれました。
その後複数の人から確認すると15-16名の人で御殿山までトレースが
つけられたとのことでした。1/2の時点ではさらに50-60cm
新雪がつもり年末のトレースが完全に消失していたと思います。