[ 歩いた山の紹介 ] 2008/12/28(日)
8時50分に支度をして登山届を出して出発。車止めを越えた林道からすぐに50センチほどの積雪。少しズボ足で歩いて、すぐにスノーシュー装着。初めての方が多いので手間取りつつ、空を見上げると小雨がちらちら。一枚脱いで雨具の上だけ着ることにしました。
すごい湿雪でスノーシューが重い!
最初はいつものように僕が先頭を歩いていましたが、今日は芦生じゃないしルートファインディングは必要ない山なので、「先頭はみんなで交代しよう」とまよさんの提案。昨日、僕は会社の忘年会で朝帰りになり、2時間しか寝ていないのでした。まよさんの提案にすぐに飛びつきました(爆)
先頭は面白いけどものすごく疲れるので「疲れたらすぐに交代して一番後ろ」とローテーションのパターンを決めてスタート。ただし僕は昨日の酒が抜けるまで、先頭は2回飛ばしで後ろから「がんばれ!」とかペースが少し落ちたら「はい交代!」と大声で指示(爆)
ルートも林道を離れて登山道に。雪もどんどん深くなり、いつもの階段は全部雪の下。一面まっ白に化粧をした蛇谷ヶ峰はまるで「別人」。でもこの山は冬に何度も何度も登っているので不安はまったくない。「この雪なら山頂まで行ける!」
6人いると楽ですねー。まるでラッセル車(笑)、先頭に立たない限り、できたトレースに沿って歩くだけだからめっちゃ楽。寒いくらい(笑)。やっぱ雪山の醍醐味はラッセルなんで、みんなに先頭を体験してもらうのはよかったですね。
経験者の男性陣は少し長めにがんばってもらいます。体力余ってるまよちゃんは、スピード感のあるラッセル。2番手が離されてるってどういうことよ(爆)
助ちゃんはスノーシューの経験者だけあって急登の登り方が上手。まよちゃんが腰まで埋まって登れずもがいていると「代わりましょう」と助ちゃんがグイグイ登って行く。まよちゃんに言わせると「やっぱいいスノーシュは違うなあ」(爆)
僕はできるだけ長い時間先頭に立ってみんなに休んでもらう役。単独でもこのくらいの雪なら行ってしまうので、息が上がらないようにゆっくり確実に距離をかせぎます。
意外だったのは尚加さん。スキーの経験者だけあって雪に慣れているんですね。女性では長い時間引っ張ってくれました。またさすが人生の経験者!ピークを登りきって平地か少しの下りになるところで「代わりましょう」と声をかけて急登がはじまると「はい交代」(爆)
chicoさんとメグさんも頑張りました。「雪山だけはやらないと思ってた」「山をやりはじめたとこなのに!」「スノーシューってもっとお散歩っぽいのかと思ってた」とか言いながら、それでも楽しんで先頭ラッセル。若さなのか、身軽さなのか、よく足が上がっていました。
標高を上げて行くにしたがって、積雪は1mになり1.5mに。スノーシューでも新雪はもぐります。雨も山に入ってからは雪に変わり、風が出ると結構ハードな冬山風(笑)。
でも山頂はもうすぐです。
だいぶお腹が減った最後の登り。でも雪が深くて全然進まない。このまままよちゃん先頭で山頂まで行けるかと思ったけど進まなくなって「もうダメ」と交代。代わった助ちゃんもがんばったけどすぐに「もうあかん」と交代。
じゃあ僕が行っちゃうもんねー。まだ少し長かったけど、一歩一歩、ゆっくり足を出してトレースをつけます。そしてついに・・・
山頂が見えました。このまま僕が先頭で行っちゃうとドラマがないので演出(吹雪の雪山の中です。。。)
山頂の標識の10m手前で全員横一列に整列。よーいどんのかけっこで山頂争奪戦開始。スタートダッシュを決めたのは助ちゃんとまよちゃん。「ウオーッ!」とか「タァッ!」とか叫び声が山頂にこだまするデッドヒート(吹雪の雪山です。。。)
いやー面白かった。二人とも「もうあかん」とか言いながらまだ走れるじゃん(爆)女性陣は後方数歩目で雪に埋まってました(爆)
12時15分についに山頂到着。ホンマ「登頂!」って感じの達成感。みんなでやりましたねー!
残念ながら展望は全くなし。雪雲の中に入ってます。吹きっさらしの風と降り続く雪。記念写真をとって、山頂を十分に堪能して「ごはんは少し下って食べましょう」と出発しようとすると誰かもがいてる・・・
メグちゃーん、何やってるのー?
尻もちついて起きられなくてもがいてるのです。もがけばもがくほど雪に埋もれていく(笑)
無事にレスキュー成功(笑)
僕「じゃあ行きましょうか」
メグ「あの~・・・」
僕「?」
メグ「私も山頂にタッチしてきていいですか?」
みんな大爆笑。山頂に着いてみんなが写真撮ったり遊んだいる間、ずっと尻もちついたままもがいていたんですね。
スキー場分岐まで戻ってお待ちかねの昼食タイム。みんなで雪を踏み固めて思い思いのスタイルで。今日は全員コンロ持参。僕は今日も123のガソリンストーブで煮込みうどんづくり。雪山であたたかい食事って最高!
食事中に1組のパーティが登ってこられました。山でお会いした唯一の登山者でした。トレースがあったので楽だったと言われていました。
ここで積雪量チェックをしましょう。
まずストックを逆に地面まで突き刺します。新雪なので地面まで難なく届きます。
手で雪のあった位置を押さえながらストックを抜きました。モデルはchicoさん。かもしかのように長い足が全部雪に埋まる深さ。腰あたりまでありますね。場所によってはもっと積雪がありました。
下りは早い早い。わずか1時間半で下山。もう少し雪面が固くなると尻セードが快適なのですが、今日の雪では滑れませんでした。僕たち6人がラッセルで開いたトレースが快適な道となって景色を眺めながら楽しく下山しました。
登山道から林道に合流する手前でルートからはずれて、chicoさんを誘って今日一番の急斜面の激下りに挑戦。怖がらずに何にでも挑戦してくれるchicoさんです。普段は絶対に降りられないような急斜面の下降も雪山でスノーシューならできるので面白いですよ。少々こけてもふかふかの雪ならけがしません。林道までの数メートルの遊びです(笑)。
雪で冷えた体を温めようと期待した朽木温泉「てんくう」は何ということか正月休み。調べておくべきだった。みなさんごめんね。
京都まで走ってみんな初めての北白川ラドン温泉とかの看板が出ていた山中越にある不動温泉に行きました。1200円の湯治場のようなところでした。
その前にワイルドワンに寄ってお買い物ツアーもしてきました。スノーシュー、テント、ザックなどを物色。楽しかったですね。
お風呂のあと、僕はお別れしましたが、まよちゃん、尚加さん、chicoさん、メグさんは夜の街へと繰り出して行かれました(笑)
みなさん、お疲れ様でした。雪山とスノーシューをたっぷり堪能できて山頂にも立ててよい山行が最後にできましたね。また来年もよろしくお願いします。
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