ハイキングでダイエット

趣味の山登りで楽しく続けるダイエット。毎日運動する時間が取れなくても大丈夫。「平日は維持。減らすのは週末」の新しいダイエットスタイルの提案。

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初めての富士山に親子で挑戦・格安バスツアー体験記

歩いた山の紹介 ] 2007/08/13(月)

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▲寒さに耐えてついにご来光

格安のバスツアーで中学1年生の娘と2人で富士山に登ってきました。いつもの山行記よりだいぶ長くなってしまいますが、せっかくですので「初めての富士山に親子で挑戦・格安バスツアー体験記」を書いてみます。もしかしたら今後に同じように富士山に挑戦される親子の参考になるかも。服装・持ち物について感じたこともまとめてみました。

まず父親のほうです。現在41歳、腹回りは完全にメタボ圏内ですが幸いに他の症状がないため「メタボ予備軍」に属し、山歩きをしながらダイエットにゆるやかに挑戦中です。富士山は初めてですが、北アルプスなら高校から20代にかけて毎年行っていたので主だった一般ルートはほぼ歩いてきた経験を持っています。最近も京都近郊の山を月に2回くらい歩いています。

娘は現在中学1年生、バレー部に属しています。昨年の夏にテント泊で白山に登ったり、芦生原生林でもテント泊で2泊3日歩いたり、冬の武奈ヶ岳をはじめ比良や京都北山を登ったりしてきました。中学生になり、父親との距離感も変わり始め、山に一緒に行く機会も少なくなってきました。一方でクラブや勉強、友達関係など悩みも多くなってきているようです。

今回の富士山は娘もとっても楽しみにしており、変わり始めた親娘の距離感の中で貴重なコミュニケーションの機会になりそうです。ともあれ、ネットで検索した格安バスツアーに申し込み。バタバタと用意してあっという間に当日になりました。

【DATA】
標高:3750m富士山吉田口頂上(朝日岳)
歩いた日:2007年8月12日~13日
天候:晴れ
メンバー:中2の娘と2人
山中徘徊時間:1日め05時間23分・2日め08時間55分(たっぷりの休憩含む)

8月12日
 07:20 河口湖口5合目着(富士スバルライン)
 09:15 雲上閣で昼食
 10:30 集合・ガイドさん登場・諸注意
 10:40 5合目出発
 11:25 6合目
 12:40 7合目
 13:10 7合目 トモエ館(カップヌードルを注文)
 14:15 最後の7合目 東洋館
 14:35 3000mの看板
 16:03 8合目 白雲荘到着・夕食・仮眠 3200m
 22:30 白雲荘前に集合
 23:30    出発
8月13日
 00:00 本8合目 トモエ館 3400m
 00:45 8合5勺 御来光館 3450m
 03:00 吉田口頂上着(久須志神社)
 03:30 東京屋開店(味噌ラーメンを注文)
 04:52 日の出
 05:15 集合
 05:25 山頂より下山開始
 06:25 8合目 須走口分岐地点(ここから自由下山)
 08:25 5合目へ下山

山行記録と写真は続きをご覧下さい
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申し込んだサイトはここhttp://www.tabibus.jp/fujisan/京都から夜行バスに乗り、河口湖口五合目から登るコースで8合目の小屋で仮眠し、ご来光登山をして午前中に下山、再びバスで京都まで帰る2泊3日のプランです。2泊3日と言っても1泊目は車中泊、2泊目は山小屋での夕方の仮眠のみ、寝不足でしんどそうなプランですが富士山のツアーはだいたいこんなもの。

料金は、このプランで山行の日によって18900円から23500円。今回はお盆の週末でしたので最高の23500円/人でした。それでも普通にマイカーや新幹線で行くことを考えたら半額近いお得プランだと思います。

申し込みはネットで予約し、Loppiで代金を振り込むだけ。メールで確認券が送られてきたものの、パンフレットなどが届いたり確認の電話があるわけでもなく、当日まで「本当に大丈夫か」とちょっと心配でした。

23時20分の集合時間より30分ほど早く集合場所の近鉄竹田駅に到着、すでに山の格好をした人が数人のグループでいくつも待たれていました。後からもどんどん集まってきます。でも、運動靴やジーンズ姿の人、中にはスカートの女性まで。心の中で「本当にその格好で山頂まで行くのか」とつぶやき、さらにアメリカ人や中国人のグループもおられ、心の中で「ちゃんと意思疎通できるのか」とつぶやいていました。

そのうちに添乗員らしい方が来られて名前の確認をし始めました。聞くとバスがここに3台来るそうで、待っている方はそれぞれのバスに分乗することになるそうです。どうやら、いくつもの旅行会社が募集した「富士山ツアー」だけど、ひとつにまとめられているようです。「赤い風船」や「近畿日本ツーリスト」など知っている旅行会社の名前を見つけてちょっと安心。でも結局企画会社に丸投げされているんでしょうね。

「フジサミット84」が私たちのツアーの名前。数字はバスの何号車を表している。いっしょに竹田駅には83と85のバスも来るがツアーはバス単位で行動するらしい。今年の「フジサミット」ツアーが始まって84台めのバスとのこと。

集合時間よりやや遅れてバス到着。すでに大阪で人を乗せており、京都でほぼ満席、40人のツアーでした。添乗員さんは、多分25歳くらいの男の子で一生懸命盛り上げようと最後までがんばってくれた好感の持てる青年でした。バスの運転手さんは2人でともにベテランのようで運転はとても上手でした(って当たり前か)。

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▲バスで熟睡中の娘

でも、旅行会社と企画会社とさらにバス会社は別々のようで、事前の打ち合わせはほとんどされていない様子。バスの中での注意など運転手さんの「口出し」でコロコロ替わったり追加の注意がされたり。添乗員の男の子が若いので、ベテラン運転手のほうが偉そうに見えた。注意事項が多い割りに肝心な連絡が抜けていたりしました。

例えばバスのトランクに荷物を入れて発車するのですが、途中の休憩で参加者のおじさんが「トランクの荷物を出させてほしい」と言われた時、運転手さんが「到着までトランクは一切開けない」と拒否。そんな話は最初にはされていませんでした。運転手いわく「もし盗難があったら責任が持てない」とのこと。わかるけど、帰りのバスで85号車は途中の休憩でトランクを開けてもらっているのを目撃。おなじ「フジサミット」の84と85の違いでしたが、違うバス会社でした。乗るバスによって対応が違うようです。

まあ、そんなこともありましたが、2~3時間おきにサービスエリアで休憩を取りながら、無事に富士山5合目(河口湖口)に7時20分到着。ここで出発は10時30分と聞かされる。その間3時間以上休憩し、雲上閣の食堂に「昼食」も用意されていました。おそらく高山病予防のための高度順応で時間を取っているのでしょうけど説明はありませんでした。

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▲5合目で記念写真

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▲5合目から見る富士山

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▲5合目の簡易郵便局から妹に絵ハガキをポストイン

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▲早めの昼食

富士山ツアーで食事の間隔が変則的でした。ここでの昼食も9時15分からと普通なら遅い朝食の時間、その後の食事は8合目の小屋に到着して16時過ぎからの夕食までなしです。寝不足でエネルギー切れになると、とてもしんどいので、私たち親子は、7合目の休憩で「トモエ館」という小屋でカップラーメンを頼んで食べました。それ以外にも休憩は多く取ってもらえたので、軽い携帯食を口に時々入れて歩くようにしました。案の定、ツアー参加者の中でもシャリバテと見られる方がしんどそうにしておられました。

さて、5合目まで話を戻して(笑)。5合目はすでに2300m、バスがどんどん入って来て観光客も多い所です。でもすでに水道はありません。水はペットボトルで買うことに。さらにトイレも有料(50円、途中の小屋は100円、山頂は200円)です。さらにゴミ箱はここにはもうなく、すべて持ち帰りです。

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▲出発前の集合

10時30分に集まると山岳ガイドさんが登場です。添乗員さんと違って山のベテランの風格たっぷり。話も丁寧でわかりやすい、とっても人の良さそうなおじさんでした。印象的だったのは「富士山はゆっくり歩けば誰でも登れる山なんです」と言われていたこと。その時は聞き流していたのですが、実際に登ってみてその意味がよくわかりました。それから「だいたい1割から2割の人が必ず高山病などでリタイヤされます。もう無理と思ったらすぐに言ってください」とのことでした。

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▲さあ出発!

ひと通りの説明を受けて登山開始です。6合目までは45分くらいで到着。いきなり下り道で拍子抜け、樹林帯もあり馬も歩いていて、まだ観光地のような道のりでした。しかし、歩道の脇には下山してきて力尽きた方がたくさん転がるように座り込んでおられたり、フラフラになってさまようように5合目に向かって下山されている方たちとすれ違ってこれから先の過酷さを想像します。

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▲登山らしくなるのは6合目から

7合目をめざすところからようやく(笑)予想通りの登りになります。富士山は砂と岩の山、きれいな高山植物やハイマツの林などはありません。これは、富士山の誕生が「若く」て、山の表面は溶岩や火山灰で覆われており植物が生育するのに適す環境にまだなっていないためと言われています。6合目からの登りはそんな「砂と岩の山」を実感するところです。

いいお天気です。この6合目をすぎた辺りから展望もよくなり、雲海を見下ろす景色を楽しみながら歩けます。先頭はガイドさん、最後尾はバスの添乗員さん、参加者はその間で順番など関係なく割りと自由に歩かせてもらえました。歩き始めてすぐにガイドさんの歩き方に気付きました。非常にゆっくりなのです。「こんなペースで大丈夫か」と思うくらいゆっくりゆっくり。しかも休憩でないところでも立ち止まって、みんなが「えっどうしたん?」って思う頃にまた歩き出す感じ。40人の行列が立ち止まるのですから、一般の登山者もしょっちゅう巻き添え(笑)

十分時間をかけて12時40分に7合目に到着。「ここが7合目」という標識がある訳ではなく、7合目の最初の小屋から7合目の最後の小屋までかなり距離があります。「どーなってんや7合目?!」と思ったのは私だけではないはず。

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▲7合目トモエ館のメニュー

7合目で2回目の休憩30分を利用して「トモエ館」でカップヌードルを娘と注文して「いただきます!」1個600円でした。ガイドさんもとなりでおにぎり食べてました。

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▲7合目からの登り

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▲雲を見下ろす景色は最高

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▲7合目あたりはたくさんの人が休憩中

完全に雲の上の人。北アルプスや北岳、八ヶ岳なども見え、眼下には山中湖、相模湾も見えました。

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▲もう下界が恋しくなったのか娘はメール中(笑)

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▲7合目最後の小屋「東洋館」を過ぎてしばらく歩くと3000mの看板。

このあたり、傾斜も急になり岩の道を歩くが、この岩、火山岩で表面はザラザラ、デコボコ、大変グリップして登りやすいんです。芦生のツルツルの岩と全然違いました。

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▲亀岩だって

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▲16時過ぎ、本日の宿泊地「白雲荘」に到着。標高3200mは、富士山の次に高い北岳の3193mを超えている!

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▲「白雲荘」から見える景色

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▲小屋についてまずは明日に備えてミネラルウォーターを補給。500mlで500円。まず部屋に通される。

小屋のおかみさんが「お盆なので混雑しています。せまくてすみません」と言われた。こちらもお盆なので相当の覚悟をしていたけど、2畳の広さの部屋に4人と聞いて拍子抜け。以前、お盆に泊まった白馬山荘では2畳に5人寝たことがあった。

富士山も去年までは詰めるだけ詰め込んでいたそうだが今年から山小屋の定員制が導入され、混雑時でも2畳に4人までにされたそうです。ただ、入山制限はされていないので、この「白雲荘」でも入れなかった人が多数出ていました。夜に到着して他の小屋にも泊まれない人は小屋の前の外でうずくまって仮眠されていました。まさか富士山でビバークするとは思われてなかった事でしょう。フラフラになって夜に8合目まで登ってきて小屋に泊めてもらえないなんて、へたしたら笑い事ではすまない事態もおこるのではないでしょうか。宿泊者の定員制は入山制限とセットにしないとまずいのではないかと思いました。

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▲夕食は定番カレーライス


そんな方が小屋の外でふるえているとは知らず私たちは、寝る場所を確保してすぐに夕食。予想どおり具のないカレーライス。ビールを1本飲んで即仮眠体制。

それでも2畳に4人はぎゅうぎゅう。上を向いて寝たら肩と腕が収まらないので横向けに寝る。娘を壁側に寝させて密着。普段は隣にも寝させてくれないのに嫌がる様子もなく安心して寝てる(笑)

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▲小屋に入れず軒先で仮眠する人

予定では24時起床だったけど、お盆でご来光をめざす山頂登山は相当渋滞するとの事で急遽22時起床、22時半出発に変更された。「大丈夫です今からなら5時間も寝られます。ゆっくり休んでください。寝られなくとも横になって目を閉じていれば体力は回復します。睡眠なんて2~3日取ってなくても大丈夫です」とガイドさん。

小屋の中は我々が寝ている時間も、わいわいがやがや。他の山と富士山の違うところだと思ったのですが、北アルプスなどなら遅くとも15時くらいにはみんな小屋に入って暗くなったら消灯するのが当たり前。富士山はご来光をめざして登る人と昼間に登る人がいるもんだから、極端に言えば24時間登ってくる人がいる感じ。小屋に到着した人の案内でドタドタ。食事をする人でバタバタ。

結局、21時頃に起きて外に出てトイレ。満天の星空。しかもちょうどペルセウス流星群がバッチリ見られる夜でした。明け方がピークでしょうけど、この時間でも北東の空を見上げていると次々に流れ星。外に出ているととても寒い。

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▲いよいよ山頂をめざす。しっかり防寒対策して集合

22時前に出発の用意。「とても寒いのでザックに衣類は残さないつもりで着れるものは全部着込んでください」とガイドさんの注意。山頂でご来光を待っている間に寒ければ着ようと思っていた薄手のダウンジャケットも着込むことにしました。冬用の帽子にヘッドランプを付けて外に出るとびっくり。つい1時間前は満天の星空だったのに風がビュービュー吹いて完全にガスの中、細かい雨も降っていました。

暗闇の中、ヘッドランプを付けて例のゆっくりゆっくり、立ち止まっては歩きの繰り返し。83号も85号もすぐ前を歩いていて、長い光の行列。でも出発が早かったため他の登山者はほとんどいない様子。私も娘も幸い高山病の兆候は出ていませんが寝不足が心配です。この調子なら相当早く山頂についてしまいそう。

9合目くらいから他の登山者も多くなりあっという間に渋滞。あいかわらず天気は悪く、風も強い。「ここでこの風なら山頂は立っていることもできません。山頂まで行ってご来光が無理そうなら早めに下山するので山頂でバラバラにならないように」とガイドさんから注意。山頂では「東京屋」という小屋が集合場所。ここで朝食の弁当を食べる段取りらしい。

ガイドさんから続けて、突風が来る可能性があるので耐風姿勢についてもレクチャーを受けました。また「9合5勺からは岩場になるので、各自無理せず自分のペースで登ってください。早く登れる人は山頂で待機、しんどい人はうんとゆっくり登ってください」とも言われた。

この頃から娘が「寒い、眠い」を連発。確かにすごい風だ。実際の気温よりも体感温度ははるかに低いだろう。予備で持って着ていたフリースのマフラーを出して耳、頭、首と口をぐるぐる巻いてやると「あったかーい」とうっとりしている。あたりの登山道にはバテた人がそこら中にうずくまっていたり、エマジェンシーシートにくるまって寝ようとしている人などが、まさに転がっている。

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▲ついに頂上

「寒い寒い」と言いながら渋滞にペースをまかせて歩き3時に山頂に到着。まだ真っ暗で登頂の喜びよりも、寒がる娘をなんとかしないとと「東京屋」を探す。すぐに見つかりましたが到着が早すぎてまだ開いていませんでした。山頂なので吹きさらしの風。気温は4度、風上に顔を向けられないほどの風。みんながご来光は絶望だと思い、ひたすら「東京屋」が開くのを前で待っていました。娘に風が当たらないように風上に私が立ち、娘はぎゅっとしがみついてくる。頭も痛いと言い出して「このままではやばいなあ」と思った3時半に「東京屋」開店!

大勢が炭火の火鉢の置かれた店内の休憩所めざしてなだれ込むが店の人は落ち着いて「何か注文をしてや」と回ってくる。結構、こんなのは普通の光景なのかもしれないと思っていました。ツアー客なので弁当を食べればよかったのだけど、寒さが少しでもましになればと味噌ラーメンを注文。1人前800円。

「東京屋」の店の外には入りきれない人が順番をまっている状態。並んでいて良かった。「まだ寒い」と娘が言うので、私のダウンジャケットを脱いで着せてやる。かなり温かかったようでみるみる生気が戻って元気になった。よかった。でも1時間が限界、ダウンジャケットを脱いだ私は、Tシャツ、長袖シャツに雨具だけ。さすがに限界。娘が元気になったので、ダウンジャケットを戻してもらって、席を待っている人に譲って外へ。出るとき「東京屋」のお兄さんが「お客さん、今日のご来光は最高ですよ。こんな日はシーズンで1回か2回しかないよ」と言ってくれた。

悪天候なのに「なんで?」と思って外に出ると、すでに明るくなってきており、まだ風は強いものの眼下にはものすごい雲海が広がっており、ガスに包まれていた山頂は完全に雲の上、青空が広がっている! ご来光まであと20分くらい。小屋の前は人であふれかえっているので寒いのをがまんしてもっと高いところに移動、絶好のご来光スポットを確保。娘は風下に座らせて覆いかぶさるように守る。娘もしがみついてがまんしている。

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▲日の出

4時50分、日の出。雲海の中から思ったよりはるかに大きな太陽が姿をあらわし、山頂の人々から一同に歓声が上る。眼下の登山道を見るとまだまだ長蛇の列。早く出発してよかった。

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▲日の出に見入る

山頂に着いたときは絶望だと思ったご来光、がまんした甲斐があってめったに見られないという大雲海の素晴らしい瞬間を見ることができた。

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▲娘は目を潤ませて日の出をじっと見ている。何を思っているんだろう。

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▲下山開始

最高のご来光を見て、5時15分集合、40人全員揃っている。みんな興奮されている様子。疲れている人もいるのですぐに下山に入る。須走口への間違いやすい分かれ道のある8合目までみんないっしょに下ってそこからは自由下山。「9時に5合目に下山できればいいので各自のペースで下ってください。早い人なら9時頃に着きます」とガイドさん。

下山し始める頃には太陽も昇って寒さは解決。娘は少し頭が痛いと言うし、私もそういえば頭痛がする。軽い高山病の症状でしょう。温まって食べ物も食べたので娘も体力は大丈夫な様子なので、早めに下山することにしました。8合目からの下り道は砂とじゃりの道。ところどころに人間の頭くらいの石が転がっているので気が抜けない。

そんな道を下るために持ってきたスパッツを雨具のパンツの上から装着し、ザックにくくりつけたままだったストックを出してバランスを取りながら早足で下る。上着は脱いですでにTシャツ。先頭は娘。すぐにコツをつかんで早い早い。次々ごぼう抜きでほとんど走っているようなスピード。時々バランスを崩すが怖がってないので、こける前に体制を立て直せるのがほとんど。

8合目で自由下山を開始したのが6時25分、5合目の下山が8時25分。40人中、1番で下山、チェック表にチェックしてザックを降ろし、スパッツなどを脱いで休憩。ソフトクリームがおいしい。予定の9時半になっても下山できていない人がいて少し遅れたけれど全員そろって9時45分にバスに乗ることができました。

帰りに温泉に入って昼食を取るのもツアーに組み込まれているのがうれしい。富士山の溶岩でできた温泉にゆっくり浸かって砂だらけの体をきれいに流す。耳の穴も鼻の穴も真っ黒(笑)お昼ご飯は牛丼。下山して最初の食事なのでお腹もへっていておいしい!そのあとお土産屋さんに寄り道して一路京都へ。

帰りのバスの中、添乗員さんが話されていました。ツアーのお客さんが一人も欠けずに全員が頂上に立てたのは、何度も添乗していて今日が初めてだったそうです。「みなさんの登頂と、初めて全員そろって登頂できた私の添乗員としての最高の喜びを一緒にしてバンザイをしましょう」とバスの中で万歳三唱(笑)

サービスエリアでの休憩のときに添乗員さんに話を聞くと、全員登頂というのは本当に珍しいことのようです。確かに登山経験者ばかりじゃあないですからね。思えば登山を開始する直前に現地ガイドさんが「富士山はゆっくり登れば誰でも登れる山なんです」と言われた言葉がすごく大きな意味があったのです。

途中で力尽きて寝転んでいる人達を見ながら、あせらず、ゆっくり、休みながら小さく一歩、一歩を先頭で歩を刻んでくれたガイドさんの存在は大きかったと思います。極端なくらいゆっくりペースでした。数え切れないくらいの登山者に抜かされていきました。おそらく私も単独で富士山に登っていたら倍くらいのスピードで歩いたことでしょう。

しかし、マイペースのつもりでも、歩きながら上の方まで見える山なので、ついついオーバーペースになってしまうようです。どこよりも高い山、どこよりも空気の薄い山で息が切れるくらいのペースで登ったらどうなるか。みんなそうやってバテてしまっていたように思います。抜かされても抜かされても安全なペースを守り続けてくれたガイドさんにお礼を言いたかったのに、8合目で自由下山にするときが最後で5合目にはおられませんでした。

時々お盆の渋滞に巻き込まれながらも高速道路を順調に走り、20時半に京都駅に到着しました。その間、娘は死んだように眠っていました。娘なりに色々悩んでいるようだし、自信を持たせようと申し込んだ富士山ツアー。とても楽しかったと言っている娘は、何か得るものがあったのでしょうか。わかりませんが、少なくとも父と娘の距離感が少しだけ変わったように思います。

標高が日本一である以外は、高山植物もなく砂と岩と行列の富士山。つらいだけで修行のようだと言われることの多い富士山。その富士山に登る意味は、私たち親子にとってそれなりにあったと思います。今回申し込んだ格安ツアーも「あれ?」っと思うところは色々ありましたが、よい添乗員さんとガイドさんに恵まれたと思います。次女が現在6歳、あと何年かしてもしまた富士山に登ることがあれば、このツアーにまた申し込んでもいいかな。




服装と持ち物

最後に服装と持ち物について感じたことを書いておきます。一般的な装備についてはネットでも本でもいろいろ出ていますので、持ち物リストはあえて載せません。

想像以上に寒かった

親子とも冬の比良山程度の服装を準備しましたが、娘は寒くて仕方がなかったようです。私はまだかなり寒さには余力がありました。

私の服装は、山用の速乾性半袖Tシャツ(夏用)、メリノウールの長袖シャツ、軽量ダウンジャケット、速乾性のパンツ(下着)、クライミングパンツ、ゴアの雨具の上下

娘の服装は、半袖Tシャツと長袖シャツ(共に山用で速乾性の夏用)、山用のフリースの防寒着、速乾性のパンツ(下着)、山用の化繊のパンツ、透湿性の雨具の上下

もとの体力や山に慣れている違いはあるでしょうが、比較するとダウンとフリースの違い、その下のウールの長シャツと夏用化繊の長シャツの違いが出たように思います。同じように4枚ずつ着ていても保温性はかなり違うようです。おそらくもう1枚ウールのセーターを娘に着せていれば全然違ったと思われます。また、フリースの薄いマフラーを1枚持っていたのでかなり助かりました。もちろん、帽子や手袋も冬用が必要です。

しかし周りにはもっととんでもない服装の方が結構おられました。


水はどのくらいの量を持つか

「山小屋に売っているので500mlを1本だけ持ってできるだけ軽量で歩いたほうがいい」と書いてある本を読んでいました。しかし、私は3本、娘に2本持たせました。宿泊した8合目の小屋でさらに3本買って、下山時にちょうど2本余りました。2人でちょうど3リットル消費しました。

確かに小屋に売っています。しかし水はいつでも飲めるように持っていないといけません。基本的に水が飲めなくなる状態はつくってはいけないのです。小屋までまだ距離があるのにバテて歩けない、そんな時にもし水がなくなったら怖いです。富士山でも基本的にその日の行動に必要な量くらいは持つべきだと思います。私なら最低1.5リットルということになります。


行動食は役立ったか

おおいに役立ちました。レポートに書いたように、行動している時間が長いので、食事を取る時間も変則的になります。その間を埋めるエネルギー補給がぜひとも必要でした。それに寒さ。寒いときでも何か食べていれば体温が維持できます。私は歩きながら食べられるフロントポケットに色々入れておいて娘にも食べさせていました。


トイレの様子は

有料なだけあってトイレットペーパーは5合目から山頂まで備え付けてありました。トイレットペーパーを1巻き持って行ってましたが全く使いませんでした。掃除もされています。人も多いので小屋以外ではできません。男の小便でも富士山のように人目のあるところで普通の人はできないでしょう。小銭をある程度多めに用意しておきましょう。


ストックは必要か

すごくたくさんの人が金剛杖を持って歩かれています。あれは富士山特有の文化なのでしょうか。焼印を小屋ごとに押してくれるようでした。ガイドブックや現地ガイドさんも、登りでは手の力も使うため、杖を持って歩いてくださいと言われています。私も娘もストックを持っていましたが登りではザックにくくりつけたまま歩きました。岩場の登りではかえってじゃまです。

下りでは大活躍しました。1本ストックにしましたが、これがあることで何度転倒を免れたか(笑)。バランスを取りながらスピードを出せたのはストックがあったからです。


その他、また思い出したら追加します。
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コメント

お疲れ様でした

by ゆうとまま : URL

すごく詳しく富士山登山ツアーの事が、判りやすくレポートされていますね
これは、保存版ですよ♪
それに、いいガンドさんにあたって良かったですね
ゆっくり、ゆっくり~
私たち北アルプス表銀座に行ってましたが、子供達と主人が、頭痛いと言い出したのでゆっくりゆっくりわざとゆっくりと、登りました。

>お疲れ様でした

by てくてく : URL

はい、自分でも保存版のつもりで書きました。(^^V

軽い高山病にはゆっくり歩きも有効ですね。でも頭痛が長引いたり吐き気がしたりするほどになれば下山したほうがいいでしょうね。その判断が結構難しいです。
今回は軽い頭痛だけだったので無視しました。

良き思い出

by さくら : URL

てくてくさんにとっても、お嬢さんにとっても良い思い出になりましたね。
おめでとうございます。
登山の様子が、非常によくわかりました。

ゆっくり歩くのって案外難しいんですよね。
私も今年は高山病が出ないように、さらにゆっくり歩こうと思ってます。

>良き思い出

by てくてく : URL

さくらさん

ゆっくり歩きが難しいというのはホントにそう思います。「自分のペースで」というのもまた違うんで、よっぽど意識して歩かないとゆっくり歩きはできませんね。

そんなガイドさんのおかげで娘といい思い出ができました。

素晴らしいご来光と体験ですね

by se1955 : URL

夢中で読みました。
素晴らしい体験でしたね。子供さんには忘れられない思い出となったことでしょう。

私もいずれは登ってみたいと思ってます。
それまで、保存しといてね!!

>素晴らしいご来光と体験ですね

by てくてく : URL

se1955さん
いつか登られる日の準備のために残しておきますね(笑)

富士山って登らずに「あんな山」って言われる方、結構おられます。僕もそうでした。

登ってみると、これはこれでなかなかいい山でしたよ。他のコースや今回歩けなかったお鉢めぐりも歩いてみたいと思いました。

by じゅん : URL

こんばんは!
噂には聞いていましたが下記の富士登山はすごいですね!
山登りなのにこの人の多さはなんなんでしょう。約3ヶ月前に同じコースを歩きましたが(下りは滑りましたが)、まったく印象が違います。
でもお嬢さんと登頂できたこと、美しいご来光を見れてよかったですね。
我が家もいつか子供たちと登らなくちゃ!

>じゅんさん

by てくてく : URL

ハイ(笑)
うわさどおりすごい行列でした。
誰かの日記で「山登りというより人気ラーメン店に向かっているみたい」と書かれていましたが、そんな感じです。

でもそんなのも含めて楽しめてしまう山登りでした。今度は空いている時期に登ってみたいです。

5月の富士山か。いいなあと思うけど怖そうです。

すばらしいです。

by kazu : URL

本当にご無沙汰してます。富士山のご来光ツアーが本当に克明にかかれていて、とても参考になります。とにかくすごい人ですね。軒下で仮眠なんていうのもすご過ぎます。でも中学生の娘さんもしっかり頑張られたみたいで感動されたんではないでしょうか。
それと服装と持ち物のところはいつか高山へ行くことがあったならば是非参考とさせてください。

お疲れ様でした。

by 添乗員の父親です。 : URL

私は先日ご一緒させていただいた添乗員の父親です。この度は息子の添乗ぶりをお褒めいただきありがとうございました。
息子は春から大阪の大学で法律を学んでいて先月の30日に19歳を迎えました。高校から寮生活をしていましたので大阪での一人暮らしも苦にならず添乗や家庭教師のバイトで充実した毎日を送っているようです。
その時の話はお盆に帰省した時に話は聞きましたが中国からのお客さんの対応で大変だったと言ってました。
私も昨年の8月上旬に中3の次男と富士登山をしましたが富士山のすばらしさは登ったものにしかわかりません。
これからも娘さん達と楽しい思い出を一杯作ってください。
長文すみません。

はじめまして。

by mahina : URL

私も今年7月29日~30日に徹夜登山してきました。
ツアーにするかかなり迷ったのですが、
結局車で行ってきました。

細かくレポされてるのを見てとても参考になりました。
読んでるだけでうるうる。。T_T
娘さんよくがんばりましたね。
きっと最高の思い出になったと思います。

私が登頂した時は、雲がすごかったんですが
すごい雲海ですね。また行きたいです。

>すばらしいです。

by てくてく : URL

kazuさん、ごぶさたです。
軒下で仮眠、ぼくなら耐えられません。
まだ歩き続けているほうがましですね。

>お疲れ様でした。

by てくてく : URL

まさかダイキくんのお父さんからコメントがつくとは思っていませんでした。
いやあ、感激です!
本当に息子さんにはお世話になりました。
それにしてもダイキくん、若いと思っていましたが19歳だなんて、びっくりさせてくれます。
あんなにしっかりされていて、きっとご両親くらい年上の方の面倒をちゃんとみられるのですから立派なものです。
おかげで一生のよい思い出が娘と共にできました。ありがとうございました。

>はじめまして。

by てくてく : URL

mahinaさん、はじめまして。
先ほどブログを拝見してきました。
山頂での寒さの体験、行った人でないとわかりませんよね。凍傷寸前、大げさでもなんでもないですよね。下界は7月でも8月でも!

富士山は出産と同じくらい苦しいって笑ってしまいました。出産があんなに楽しいなら体験したいかも(爆)

富士は日本一の山

by ガチャピン : URL

てくてくさん、はじめまして、こんにちは!
今年こそは、富士山に登ろうと色々検索していますと、
てくてくさんのブログ発見!!
なんとも境遇が似ている事、私は今年41歳、娘13歳中一、
二人で京都竹田から8月9.10日ツアーバスで参加しようか検討中等など、
昨年の登頂記録ブログ大変参考にさせていただきます。
竹田から乗車がそんなに多いとは思いもよりませんでした、お盆にかかりますので
早めに予約を入れようかと思っています。
また、ご報告しま~す。

感激

by kamo : URL

20年前に夜間登山でご来光を拝んできました。
お嬢さんが目をうるうるさせて見ている画像をみて、あのときの感動が甦ってこちらもうるうるしました。

今年7月にバスツアー(1泊2日)で娘(中2)と登る予定です。あの時の体験を思い起こさせてくれて有難う。冬山装備を思い出して準備に取り掛かりたいと思います。

娘も中2でなにか縁を感じました。私は47歳で体力が落ちてきたと感じていますので、先日比良山に登って体力の確認をしてきました。近くの山なので気楽に考えていたのですが、長年遠ざかっていたので感が狂い、道を間違えてしまいました。地図を確認しながら歩かなかったことを悔やみ、太陽と時計と地図で現在位置を確認すると予定コースと違うルートに迷い込んでしまいました。山を甘く見ているととんでもないことになるといい体験しました。6月にもう一度富士山に登る荷物と同じ重量で、ゆっくりと登ろうと考えています。

>富士は日本一の山

by てくてく : URL

ガチャピンさん、はじめまして!
すごく似た境遇ですね(笑)
ひょっとしてご近所かもしれませんね。
下の子が小学校1年なので高学年になったらまた富士山に挑戦したいです。子どもにとってかけがいのない体験になると思います。
ぜひチャレンジしてくださいね!

>感激

by てくてく : URL

kamoさん、はじめまして。
富士山は高い山ですけどゆっくり登ることを気をつければ大丈夫だと思います。
うちの娘も今年中2になりました。バレーボールのクラブが忙しく、休日は試合ばかり。
あのときのような親子ハイキングは今後できるかどうかわかりません。父親に対する距離感も微妙な年頃なので、うまく一緒に富士山なんて登れると親にとっても子どもにとっても一生の思い出になると思います。うちはそうでした。
僕も比良山にはよく登っています。47歳、まだまだ大丈夫ですよ!登って来られたらぜひ感想など聞かせてくださいね!

富士登山報告

by kamo : URL

報告遅れました。行ってきました。日本一高い世界一綺麗な姿の富士山。ちょっと長い書き込みですが読んでください。

 様々なアクシデントに巻き込まれ、時間のゆとりがなくなって結局山頂には登頂出来ませんでしたが、今回もすごくきれいな日の出を見ることが出来ました。今回は中学二年の娘と私47才の高校の同級生とその方の息子さん20才(自衛隊員としてがんばっていらっしゃいます)の4人のグループでサンシャインツアーという富士登山一泊二日のツアーに参加した顛末記です。
7/20日7時4分発の電車で集合場所の竹田駅に向かいました。集合時間より少し早めに到着しました。バスの席は全席指定で満席でした。添乗員は女性で井口さんという今回の仕事が初仕事という大学を卒業をした若い方でした。
予定を10分ほど遅れて富士山の河口湖登山口目指して出発です。バスは順調に走行を続け、中央高速を降りて河口湖を渡りあと10分少しで富士スバルラインに入るかに思えたとき、添乗員さんが富士スバルラインでバスと乗用車の事故が起きたという無線連絡を受けました、ということで、30分ほどトイレ休憩することになりました。その後もなかなか渋滞が解消されず、結局5合目に到着したのは予定より2時間ほど遅れた19時頃で支度もそこそこ夕食を摂り20時すぎより、ゴーリキ(強力)さんと呼ばれる山岳ガイドさんに、山登りは「ゆっくり」が基本として大事なことである点、高山病の予防には鼻から二回吸い鼻からお腹を凹ませてしっかり吐き出す深呼吸をすること。など登山の基本となる様々なレクチャーをうけて、パーティーの目印となる青色のビニール紐をザックの後ろにくくりつけて、ゴーリキさんの先導で五合目を出発です。
 しばらく、下りが続きます(帰りは最後にこの登りがきついなーと気が重くなったです)が、上りにかかると他の登山者に次々と抜かれていきましたが、ザックを降ろして座りこむような休憩は取らず、立ったまま休憩するように言われ、それでもついていけるくらいのペースで続けられました。この日は連休で他の登山ツアーも多く、登山者が多いので思うようにゴーリキさんもパーティーをまとめる事がむつかしく何度も立ち止まっては最後尾の添乗員さんと参加者の点呼をとって脱落者がいないか確認を繰り返しながらの登山となりました。私たちは点呼の間にトイレに行ったりシャリバテにならないように軽いおやつを口にして、水分補給をしながら行動を続けました。予定では10時すぎに八合目の仮眠を予定していた小屋に着く予定でしたが、翌21日の1時20分をすぎて到着しました。そこで明日の朝食用として準備されたシャケ一切れと煮物、漬物といった質素なお弁当を受け取りましたが、おなかが減っていた私は、おいしく一気に平らげ仮眠しました。ごちそうさまでした。私は20分ほど眠り山頂を目指す準備をしましたが、子どもが眠たいと言ったためもう少し休憩することにしました。仮眠の部屋は二階で一人畳半畳ほどのスペースが与えられました。昨年から山小屋は全館予約制となっていて以前のように小屋内があふれかえった人で足の踏み場がないという状況ではありませんでした。予約していない方は小屋の外でビバークされているかたがたくさんおられました。小屋の一階に降りてきて、ゴーリキさんが今から頂上目指すと帰りのバスの出発に間に合わんかもしれん。と他の参加者の方に話をされていました。その話を聞いていて、途中高山病などで7合目でリタイヤされる方やザックを降ろして休憩されている方を横目で見ながらも八合目まで登山を続けられたのは、このゴーリキさんのお陰だと思っていたので、なんだか私たちに言われているような気がして、娘や仲間の体調を考え今回は無理をしないように断念しようとおもいました。
 ゆっくり登る、歩く、という大切な意味を体が理解したいい登山を経験させていただきました。いくつになっても山登りは出来る、といわれる意味はこの辺にあるとおもいました。
 4時ぐらいには水平線というか雲海の切れ目のラインが真っ赤になっているのが小屋の窓から見え、娘や仲間をたたき起こし、小屋の外に出ました。
 上は星の輝く夜空。気温は5℃くらいだと感じました。娘が寒い寒いと震えてました。残雪のある富士山五合目から見たお日様は雲海の真っ赤なラインが少しずつ黄金に輝きを増し、夜空が青空に変わって行き、足元の七合目よりの雲海が真っ白く輝き、広がっていきました。
4時35分ごろに太陽が姿をあらわしはじめました。わぁーと歓声もあがり、私は思わず手をあわせていました。こんなに穏やかな日の出は富士山ではめったに見られないと小屋の方が言われていました。
 5時20分ゴーリキさんから、下りでは登りの方が優先されることやルートの注意などを受けて出発です。ゆっくりと休憩をとらなくてもいいような速度で降りること、という注意に従いゆっくりと歩幅を狭くとり、下っていきました。途中でゴーリキさんと別れ、それぞれのペースで集合場所を目指します。おなかが空いたと感じて、30分程六合目で休憩した他は、休まず歩きながら水分補給し、降下をつづけていきました。案の定最後の登りが長く感じました。五合目で下山を確認するチェックシートに記しを入れて、しばし休憩。一番に降りて待っています。ということだった添乗員さんより早く到着していたようで、チェックシートを見たらもうチェックが入っていたので驚いたといわれました。
 帰りもバスの到着が20分ほど遅れ、連休の渋滞にも巻きこまれ、予定より1時間遅れの21時前に京都駅に到着しました。
 初めてのツアー参加でしたが、私たち4人は誰も怪我もなく、添乗員さんの"青い紐の井口さん"の一所懸命がんばっている姿やゴーリキさんの思いやり、融通の利く運転手さんのお陰で楽しく2日間を過ごせました。また、京都駅では、お疲れ様でした。とお互いに何も知らない参加者の皆さんから声を掛けて頂いて、うれしかったです。この中の一つでも今回参加した若い二人に伝わっていたら言うことのない一番の収穫だとおもっています。

 前回は、山頂まで高山病のところを無理をして登頂しましたが、今回は断念しました、というより断念出来ました。このことは、できれば今度は山頂でご来光を拝みたい。お鉢巡りもしてみたい。という前向きな目標を持つことが出来た今回のすばらしい山行きでした。 次回は昼間に八合目まで登り、夜中に出発するという時間にゆとりのあるツアーがあればいいなとおもっています。その時もどうかよろしくお願いします。神様。

> 富士登山報告

by てくてく : URL

kamoさん、こんにちは
富士山山行記、読ませていただきました。20年ぶりの富士山は最高の日の出で迎えてくれたようでよかったですね。

思わぬアクシデントで山頂を踏めなかったとのことですが、きっとお嬢さんには最高の思い出になったことでしょう。中学2年生で父親と一緒に富士山に登れる親子関係、これが素晴らしいと思います。

サンシャインツアーもあまりに安いので行く前は心配になりましたけど、kamaさんのレポートを読んでトラブル対応もしっかりしており、僕の時と合わせて安心しました。若いガイドさんが頑張っているのも同じでしたね。

こうやってブログを通して山の感激を共有できたことは本当にうれしいです。また機会がありましたら今後もこのブログにお立ち寄りください。お嬢さんがどのように成長し、社会人になっていかれるのか楽しみです。


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名前 : てくてく
京都市在住の46歳、二人の子持ち。残業の多い普通の会社員です。
 「残業で平日に時間が取れないなら休日にやればいい」とハイキングを週末に楽しみながらダイエットも成功させてみようという「週末ダイエット」を2005年8月から開始。
 歩いた山の日記もこのブログで。京都市内から日帰りで行ける「北山」「比良」などが中心。テント泊や沢歩きにも手を広げ、特に芦生原生林の魅力にはまっています。アルプスの岩山に登るため、体力アップと減量のトレーニングで、ゆっくりですが走ることも始めました。
 ダイエットをがんばっている方、山歩きが趣味の方との相互リンク歓迎です。

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山行レポートの目次
京都北山、比良山系が中心


◆尾瀬/至仏山~燧ケ岳(テント泊) 13.05.03-05
◆芦生/外周尾根 13.04.27-28
◆比良/アルファルンゼ 13.01.20
◆大峰/厳冬期の釈迦ヶ岳 13.01.05
◆比良/正月恒例の武奈ヶ岳 13.01.02
◆比良/細川尾根~武奈ヶ岳 12.12.23
◆芦生/小野村割岳 12.12.09
◆芦生/ニホンジカ個体数調査 12.12.1-2
◆芦生/七瀬~岩谷(テント泊) 12.11.10-11
◆芦生/野田畑峠~シンコボ 12.11.04
◆北ア/島々~霞沢岳(クラシックルート) 12.10.06-07
◆六甲/最高峰から有馬 12.08.29
◆芦生/櫃倉谷~桝上谷 12.08.26
◆北ア/猫又山 12.08.18
◆北ア/北鎌尾根~西穂高(後半) 12.08.01-04
◆北ア/北鎌尾根~西穂高(前半) 12.08.01-04
◆南ア/白峰三山 12.07.14-16
◆芦生/永谷~野田畑峠 12.06.30
◆芦生/テント泊で小野子西谷~ホウ谷 12.06.02-03
◆芦生/由良川一周2(植物) 12.05.12-13
◆芦生/由良川一周 12.05.12-13
◆北ア/白馬岳主稜 12.05.04-05
◆北ア/鹿島槍ヶ岳 12.04.30-05.01
◆北山/金毘羅山(アイトレ) 12.04.15
◆北山/金毘羅山(アイトレ) 12.04.08
◆東山/大文字親子トレラン 12.04.01
◆東山/大文字山 12.03.11
◆比良/堂満ルンゼ 12.03.04
◆大峰/大普賢岳 12.02.26
◆比良/蛇谷ヶ峰(雪洞泊) 12.02.18-19
◆芦生/スケン谷(雪洞泊) 12.02.11~12
◆大峰/稲村ヶ岳 12.02.
◆芦生/枕谷 12.01.
◆マキノ/赤坂山~寒風山 12.01.
◆比良/武奈ヶ岳 12.01.02
◆芦生/三国岳周辺(テント泊) 11.12.23-24
◆芦生/雷杉~大杉ルート 11.12.17
◆芦生/ニホンジカ頭数調査 11.12.04
◆芦生/カヅラ谷~天狗岳(テント泊) 11.11.12-13
◆芦生/紅葉の佐々里峠東尾根 11.11.05
◆北山/魚谷山~二ノ瀬ユリ 11.10.30
◆東山/伏見稲荷山 11.10.23
◆北ア/まったり涸沢・がっつり穂高 11.10.08-09
◆芦生/オクノタン 11.09.25
◆北ア/北鎌沢のコルで撤退 11.09.08-09
◆富士山/ふたたび親子で 11.08.12
◆南ア/甲斐駒ヶ岳~鋸岳 11.07.16-17
◆芦生/櫃倉谷~池ノ谷 11.06.26
◆北ア/鹿島槍ヶ岳 11.06.18-19
◆八ヶ岳/親子縦走 11.05.03-05
◆芦生/テント泊で5つの沢へ 11.04.29-30
◆八ヶ岳/しらびそ小屋 11.04.23
◆芦生/ナメ谷~中ノツボ谷源流 11.04.17
◆奥美嚢/土蔵岳・猫ヶ洞 11.03.06
◆芦生/小野村割岳 11.02.26
◆芦生/三国岳~経ヶ岳 11.02.19-20
◆芦生/三ボケ源流~三国岳 11.02.12
◆芦生/天狗岳~大谷源流 11.02.05-06
◆中ア/御嶽山雪洞泊 11.01.30
◆比良/蛇谷ヶ峰スノーシュー 11.01.10
◆芦生/アシウ杉群落尾根 10.12.12
◆芦生/シカ調査 10.12.04-05
◆芦生/読図山行2 10.11.28
◆芦生/黄葉と読図講習会 10.11.13
◆大峰/双門ルート 10.10.23-24
◆北ア/紅葉がピークの涸沢 10.10.09-11
◆北ア/北鎌尾根から南岳 10.09.18-20
◆北ア/ワンディ早月尾根 10.08.21
◆北ア/剱岳早月尾根(撤退)10.08.14-15
◆南ア/北岳~間ノ岳 10.07.24-25
◆南ア/悪沢岳~赤石岳 10.07.17-19
◆芦生/由良川一周 10.07.10-11
◆芦生/櫃倉谷 10.06.19
◆東山/大文字ビア 10.06.12
◆芦生/七瀬テント泊 10.05.30-31
◆芦生/櫃倉谷 10.05.16
◆比良/全山1day縦走 10.05.09
◆北ア/涸沢岳 10.05.01-03
◆芦生/テント泊 10.04.24-25
◆芦生/櫃倉谷~オクノタン 10.04.11
◆八ヶ岳/天狗岳 10.03.27-28
◆芦生/テント泊 10.02.20-21
◆台高/明神平 10.01.31
◆芦生/百里ヶ岳 10.01.24
◆比良/摺鉢山~烏谷山 10.01.17
◆マキノ/栗柄峠~寒風峠 10.01.10
◆比良/武奈ヶ岳 10.01.02
◆北ア/西穂高岳 09.12.26-27
◆八ヶ岳/硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳 09.12.12-13
◆台高/明神平・曽爾高原 09.11.23
◆芦生/岩谷・スケン谷 09.11.08
◆芦生/自然観察会 09.10.25
◆芦生/テント泊(天狗~傘峠) 09.10.11-12
◆芦生/赤崎谷対岸尾根から一周 09.10.04
◆北ア/北鎌尾根 09.09.19-21
◆北ア/ジャンダルム 09.09.05-06
◆芦生/小野子西谷 09.08.23
◆北ア/剱岳・立山 09.08.13-16
◆東山/比叡山縦走 09.08.02
◆紀泉/ダイヤモンドトレール 09.07.18
◆比良/八淵の滝 09.07.12
◆白山/避難小屋泊 09.06.27-28
◆大峰/双門ルート 09.06.21
◆東山/大文字ビア 09.05.30
◆比良/全山縦走 09.05.10
◆芦生/テント泊 09.05.02-03
◆比良/武奈ヶ岳 09.04.18
◆芦生/岩谷・スケン谷 09.04.11
◆比良/武奈ヶ岳 09.04.05
◆芦生/岩谷源頭 09.03.20
◆鈴鹿/雨乞岳 09.03.15
◆奥美嚢/虎子山 09.02.22
◆芦生/八ヶ峰 09.02.11
◆北ア/西穂高独標 09.02.07-08
◆比良/北比良・釈迦岳 09.01.25
◆大峰/大普賢岳(撤退) 09.01.11-12
◆比良/武奈ヶ岳(撤退) 09.01.02
◆比良/蛇谷ヶ峰 08.12.28
◆比良/武奈・コヤマノ岳 08.12.23
◆芦生/赤崎中尾根 08.12.13
◆比良/武奈ヶ岳 08.12.07
◆芦生/永谷より 08.11.09
◆芦生/テント泊 08.11.02-03
◆北山/鎌倉山 08.10.13
◆北山/桑谷山・大悲山へ 08.10.12
◆芦生/野田畑谷・上谷 08.10.04
◆芦生/ヨモギ谷中尾根 08.09.28
◆北山/愛宕山・地蔵山・竜ヶ岳 08.09.23
◆北ア/白出沢~奥穂高岳 08.08.13-14
◆東山/醍醐~大文字山 08.09.06
◆芦生/三国岳・経ヶ岳・イチゴ谷山 08.08.24
◆芦生/大ヨモギ谷 08.08.10
◆芦生/カヅラ谷・赤崎中尾根 08.08.02
◆芦生/小野小西谷 08.07.27
◆白山/白山禅定道 08.07.12-13
◆芦生/権蔵坂・櫃倉谷 08.07.07
◆比良/蛇谷ヶ峰 08.06.01
◆芦生/櫃倉谷 08.05.06
◆芦生/テント泊 08.0503-04
◆比良/八淵の滝から武奈ヶ岳 08.04.26
◆芦生/尾根ルート縦走 08.04.20
◆芦生/赤崎谷 08.03.18
◆芦生/八ヶ峰 08.03.09
◆マキノ/赤坂山~寒風峠縦走 08.01.06
◆比良/武奈ヶ岳(撤退) 08.01.02
◆北山/向山~芹生峠縦走 07.12.24
◆北山/大芦生杉群落 07.12.02
◆北山/桟敷ヶ岳 07.11.23
◆芦生/櫃倉谷 07.11.10
◆芦生/七瀬~シンコボ 07.11.03-04
◆芦生/天狗峠~大谷 07.10.21
◆北山/愛宕山 07.10.14
◆御嶽/御嶽山 0710.07
◆芦生/森案内 07.0924
◆南ア/北岳登山 07.08.24-25
◆富士山/親子登山 07.08.13
◆芦生/櫃倉谷~権蔵谷 07.08.04
◆東山/大文字山夜間ハイク 07.07.29
◆芦生/坂谷左俣~権蔵坂~櫃倉谷 07.07.22
◆芦生/坂谷~権蔵坂~櫃倉谷 07.07.16
◆白山/前夜泊日帰り 07.07.01
◆芦生/櫃倉谷から上谷 07.06.16
◆芦生/櫃倉谷からシンコボ 07.06.02
◆東山/比叡山 07.05.13
◆芦生/由良川本流 07.04.30
◆芦生/中山谷山 07.04.28
◆芦生/テント泊 07.04.21-22
◆東山/醍醐山 07.03.21
◆マキノ/大谷山 07.02.25
◆芦生/百里ヶ岳 07.02.11
◆東山/伏見稲荷山 07.02.10
◆北山/祖父谷峠周辺 07.02.03
◆比良/武奈ヶ岳 07.01.20
◆比良/蛇谷ヶ峰 07.01.08
◆芦生/スノーハイク 07.01.02
◆伊吹/伊吹山 06.12.23
◆比良/権現山から蓬莱山 06.12.10
◆芦生/根来坂から三国峠 06.12.03
◆芦生/七瀬から上谷 06.11.05
◆鈴鹿/雨乞岳 06.10.22
◆北山/祖父谷峠~魚谷峠 06.09.30
◆東山/醍醐山~音羽山 06.09.09
◆芦生/百里ヶ岳 06.08.27
◆芦生/小野村割岳 06.08.17
◆白山/テント泊 06.08.14-15
◆白山/テント泊・お花編 06.08.14-15
◆芦生/小野村割岳の隣P951 06.08.02
◆芦生/櫃倉谷から上谷 06.07.11
◆北山/大芦生杉群落 06.07.02
◆芦生/櫃倉谷(大雨で撤退) 06.07.02
◆芦生/梅雨の原生林 06.06.25
◆芦生/由良川本流テント泊 06.06.03-04
◆芦生/テント泊(1) 06.05.03-05
◆芦生/テント泊(2) 06.05.03-05
◆芦生/テント泊(3) 06.05.03-05
◆東山/大文字山から醍醐山のロングハイク 06.04.16
◆比良/武奈ヶ岳 06.03.11
◆芦生/八ヶ峰 06.03.04
◆比良/南部縦走 06.02.12
◆比良/蛇谷ヶ峰(途中まで) 06.02.05
◆比良/蛇谷ヶ峰 06.01.29
◆北山/愛宕山 06.01.08
◆北山/滝谷山 06.01.03
◆東山/比叡山(途中まで) 05.12.23
◆北山/貴船山 05.12.17
◆芦生/三国岳 05.12.11
◆北山/魚谷山 05.11.19
◆芦生/野田畑周辺 05.11.10
◆芦生/シンコボ 05.10.30
◆東山/醍醐山 05.10.23
◆北山/廃村八丁 05.10.16
◆比良/全山縦走 05.10.09-10
◆東山/比叡山縦走 05.10.01
◆東山/大文字山 05.09.24
◆北山/皆子山 05.09.24
◆北山/峰床山 05.09.17
◆北山/愛宕山 05.09.11
◆北山/雲取山 05.09.03
◆北山/桟敷岳 05.08.28

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